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2015年6月27日土曜日

【音楽活動】ブラームス・ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲


5月31日(土)オリンパスホール八王子
八王子フィルハーモニー管弦楽団
第52回定期演奏会

指揮:大浦智弘
ヴァイオリン独奏:小山啓久 チェロ独奏:富永佐恵子
シューマン:交響曲第4番op120
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲op102
フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」より前奏曲

5月31日(土)帰省して古巣オケの本番で演奏してきました!
シューマン第4番は大学3年生ぶり。ブラームス二重協奏曲(ドッペル)は前からやりたかったので、一緒に演奏させていただいて超幸せでした(^^♪

パンフレットの曲紹介を書いたので載せておきます。

1887年、ヨハネス・ブラームス53歳、最後の管弦楽曲。ヴァイオリンとチェロの独奏の珍しい協奏曲です。当初は交響曲第5番として構想されましたが、旧友で音楽のよき理解者であり、多くの影響を与えてきたヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨーアヒムとの友情を取り戻すのに役立てようと、協奏曲に変更したと言われています。
(前年にヴァイオリンソナタ2番・チェロソナタ2番・ピアノ三重奏曲の室内楽曲を書いていて、それらの統合を狙ったのでは、とも言われています。)

初演はヴァイオリンにヨーアヒム、チェロにロベルト・ハウスマン、指揮はブラームス。
この曲の中で、ヴァイオリンはアマーリエ(ヨーアヒム夫人でアルト歌手。二人の仲違いの原因となった)、チェロをヨーアヒムに例えた説と、ヴァイオリンをヨーアヒム、チェロをアマーリエもしくはブラームスに例えた説などあります。
本日のソリストはヴァイオリン・男性、チェロ・女性なので、ヴァイオリン=ヨーアヒム、チェロ=アマーリエと見立ててみてはいかがでしょうか?

第1楽章<Allegro> 第一主題の力強い断片から始まります。独奏と木管の序奏となりますが、なかなか呈示部が出てこない・・・毎回違う第一主題が現れる・・・ブラームスとしては珍しいソナタ形式になっています。
第2楽章<Andante> ブラームスの愛したホルン、そして木管で穏やかに始まり、オクターブ違いの独奏デュエット。音の寄り添いが仲睦まじさを連想させます。
第3楽章<Vivace non troppo> 軽快な独奏チェロから始まります。チェロの同音反復、ヴァイオリンの四度重音。シンプルな旋律の中にブラームスの遊び心が詰まっています。

交響曲第4番(1885年)はバロック形式に帰依した作品と言われていますが、この曲は編成も構想も一風変わった作品です。この曲を第5番として考えると、ブラームス作品の変化もお楽しみ頂けます。
Va・博多の女